素晴らしき洞窟探検の世界

第2回 探検仲間、砂堀り作戦、グーグルアース

『素晴らしき洞窟探検の世界』(ちくま新書)刊行記念

『素晴らしき洞窟探検の世界』(吉田勝次著、ちくま新書、2017年10月)の刊行を記念し、著者で洞窟探検家の吉田勝次さんと俳優の石丸謙二郎さんの対談を公開します。 ケイビングの師匠・竹内さんに出会い、洞窟探検を始めた吉田さん。第2回は、より洞窟探検の具体的な話に入っていきます。

洞窟には住みたくない
石丸 ところで、そういう昔の人の中には、洞窟の中に住んでいた人もいると思うけど、洞窟の中って住んでみたい? 
吉田 それは絶対ないですね(笑)。洞窟は非日常の空間で、人にとっては全てが不便。とにかくドロドロになるし、滴下水が落ちて来るから、びしょびしょになる。だから、雨露どころじゃなくて、いいとこなしです。そこにずっと居るとか、生活の拠点にいるというのは無理。やっぱり街がいいですね。
石丸 マラソン選手に「一生走ってたいですか?」っていっても、「家でビール飲みたい」って言うよね(笑)。洞窟の中に絵を描いてた人は、暇だったのかな。
吉田 今の人も昔の人も、洞窟に神秘を感じるというのは同じだと思うんです。洞窟探検をはじめる1、2年前に、観光地じゃない、自然の洞窟に初めて行ったときは、怖くて入れなかった。やっぱり人は、未知のものには恐怖を感じるのではないかと思うんです。場所によっては、信仰の対象にもなっているし。                                        

                                (第3回に続く)

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