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株価を判断する重要指標「ROE」と「EPS」をネコで図解しました!

老後に向けた資産形成を行う上で、会社の数字を読む力は欠かせません。どの数字をどのように見れば、企業の業績を見極め、株価の妥当性を判断することができるのでしょうか。
花岡幸子『図解でわかる会社の数字』のなかから、「ROE(自己資本当期純利益率)」と「EPS(1株当たり当期純利益)」を公開します。

■EPS(1株当たり当期純利益)――株価との比較で用いる

 EPS(Earnings Per Share)は1株当たり当期純利益とも呼ばれ、当期純利益を発行済株式数で割って求められたものです。株価と企業業績を比較する際に用いられる、代表的な指標です。

 

 EPSは大きいほど、1株に換算した場合の企業の利益額が大きく、儲かっているといえます。
 ただ、EPSは当期純利益から求めるため、特別損益などの特殊要因があると、それによって数字が左右されます。特殊要因とは、リストラ関連の費用など多額の特別損失を計上したり、遊休地の売却などによって特別利益を計上したりすることを指します。
 さらに経常利益の段階でも、本業の業績悪化をカバーするため、有価証券の売却益を計上したりするケースなどがあります。株価は本来の企業の実力を反映するものですから、EPSのほうも特殊要因を除いて企業の実態に即した形のEPSを求め、株価と比較すべきでしょう。
 また、EPSは分子である当期純利益が増えることによって増加しますが、分母である発行済株式数を減らすことによっても増加します。株主に報いるべく、株価を上げようと、自社株買いを行うことによってEPSを高める企業が増えている点も覚えておきましょう。
 株価は、実績の利益ではなく、将来の利益を織り込んで動きます。したがって、株価の先行きを予想する際には、実績に基づくEPSではなく予想ベースのEPSを使います。予想EPSにはいろいろな種類がありますが、アナリスト予想値、各社アナリストの予想平均値(コンセンサス予想といいます)、会社予想値、会社四季報予想値などを参考にするのがよいでしょう。

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