『うつくしい自分になる本 SELF CLEANING BOOK 3』刊行記念対談

【後篇】うつくしい自分になるには?
『うつくしい自分になる本 SELF CLEANING BOOK 3』刊行記念対談

後篇です。服部みれいさんの『うつくしい自分になる本 SELF CLEANING BOOK 3』の刊行記念対談です(2018年4月10日、青山ブックセンター本店にて行われました)。女優の太田莉菜さんが、この本をきっかけにして、心のうちのインナーチャイルドの話を語り始めます。そして最後はお二人のこれからやりたいことの話です。

●これからしたいこと

服部 莉菜さんは、これからこんな暮らしをしてみたいとか、こういうことをやってみたいとか、ありますか。

太田 難しいですね……。きれいな家で暮らしたい(笑)。

服部 アハハハハ。家事を誰かに頼んだら?

太田 いや、ちょうど引っ越ししたてで、わたし、みれいさんのブログを拝見したら、「引っ越しは離婚と同じぐらいのパワーを使う」とあって、爆笑したんですけど、マジで引っ越しも離婚も大変だって(笑)。

服部 そうだよ~。本当にどちらもパワーがいる。

太田 それで、今回引っ越しをして、死ぬほどキツいというか、全部自分が引っ越しに持っていかれちゃって。あと、物の多さ。わたしは、自分が大事にしているものなら持っていればよいし、捨てたいものは捨てればよいし、べつにそんなに断捨離、断捨離ということばかり、うるさいなと思いますけど、それにしても、よくこれだけ物が詰まっていたなというぐらい出てきて、ダンボールが届かなくて、引っ越しが間に合わなかったんです。もう、運びながらダンボールに詰めて……。

服部 うわあ、キツい。

太田 だから、いま荷ほどきが、私の中ではすごい課題になっているんですけど。

服部 そう、大変だよね。引っ越しはだいたい3年ぐらいかけて片づける感じでよいんじゃないですか。

太田 そうですよね。あと3年ぐらいしたら……

服部 片づくかなと思っていないとね。

太田 でも、前の家も、2年ぐらいずっと開けていないダンボールがあって(笑)。

服部 わたしも、30代初めの頃に一度目の結婚をして、離婚もしていますけど、ほんとにね、離婚も引っ越しも膨大なエネルギーを使うから、まずは「膨大なエネルギーを使うのだ」とまず自分でわかっておくといいですよね。「これは大変なことをしているのだ」と。そのときは、できるだけ休養を多くして、あそびに行ったり、それこそセルフケア、疲れた日はこんにゃく湿布をやるとか、そういうのも取り入れたりして、ゆっくりする時間をもつとよいのかなと思いますね。

 あとは、時間が解決する。本当にそう。

太田 そうですね。

服部 わたしは3年前に母親を亡くしましたけど、そのときも、どうなるかなと思って大変だったんです。でも時間が解決していくんですよね。必ずおうちも片づくし、いろいろな疲れも、大変な経験もいつかは過去のものになっていくのが、ほんとにすばらしいと思っています。

 ちなみに、わたしはこれから何をしたいかというと……最近、ハーブの勉強を始めたんですよ。植物のことを、こうなったらとことん勉強しようと思って、いま、マンツーマンで先生について植物の勉強をしています。ハーブはすごく夢があると思っていて、田舎って、耕作放棄地がたくさんあるんです。将来、そこを利用してハーブを育てられないかと。ハーブは土地に合えば強いものも多いし、農薬も要らないし、そして、ドライにもできる。女性の仕事にもすごく向くし、夢があると思っている。ローズマリーとか、セージとか、そういうハーブがこれからすごくよいと思ってる。これから空気が汚染されたり、種の問題もあったり――みなさん、くわしくはご自分で調べていただきたいのですが……薬の問題とかいろいろあるけれど、人間も地球も解毒する力をつけるのにハーブはすごくよいと思っていて、そういうほったらかしの場所にたくさん植えて、それを生活に役立てるようなことをしたいなと。

 あとは、ダーチャ。ロシアのダーチャを見てみたいけれど、ダーチャ的なことを現代の日本、東京で……できたらいいなあと思っています。

太田 やれたらよいですね。わたしも長いこと行っていないので、そうですね、目標じゃないけれど、やりたいことといったら、ロシアに行くというのがひとつ大きいですね。

服部 それ、何か仕事で行っては? 事務所の人に提案してみたらいいのかも!

太田 ぜひ、事務所の人にがんばってもらいます。

服部 そうそう、営業してもらって。ロシアは何年行っていないんですか?

太田 もう十何年か行っていません。

服部 ああ、そう。ロシアは変わったかしら?

太田 変わったみたいです。わたしが住んでいたときは、深い地下鉄から地上に上がっていくと、おばあちゃん、おじいちゃんたちが、魚とか殺したばかりのニワトリを持って「買ってくれ」とか言って、すごいカオスな時代に住んでいました。

服部 じゃあ、いまはもう少し文明的になっているのかな……。

太田 都会はすごくきれいになったみたいです。でも、広すぎてわからないですね。

服部 そうですよね。『アナスタシア』という本も、ロシアの女性が出てきて……映画化するなら太田さんに演じていただきたいですね。

太田 読んだことがないので、ぜひ、読んでみます。

服部 すごく不思議ですてきなお話です。きょうはほんとにありがとうございました。

太田 ありがとうございました。

                    (2018.4.10 青山ブックセンター本店にて)

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