単行本

楽しいことはすぐに慣れてしまう→限界効用の逓減(ていげん)を理解する
『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』刊行前特別試し読み

人生の資源(お金や時間)は有限。だから必要なことはただ一つ、「合理的に考える」です。子どもに世の中の仕組みをどう教えたらいいのか迷っているあなたへ。橘玲『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの? ―人生という「リアルなゲーム」の攻略法』が2024年11月27日に発売になります。発売前ですが、特別に「ステージ3 楽しいことはすぐに慣れてしまう」を全文公開いたします。
 
 

限界効用の逓減(ていげん)を理解する 【レベル●】

【ゲーム3-1】
暑い日で喉がものすごく乾いているときに、きんきんに冷えたジュースを飲む。そのとき、どれくらい美味しいかを10点満点で評価する。最初のひと口は10点だろう。では、10口目は何点だろうか。

 楽しいことにすぐ慣れてしまう(楽しいことほどではないものの、つらいことにも慣れていく)のは、誰もが経験しているでしょう。
 これを経済学では「限界効用の逓減(ていげん)」という、ちょっと難しい言葉で説明します。

楽しさはすこしずつ減っていく

 「限界」というのは、1単位増えたときの変化のことです。「効用」とは、幸福感とか楽しさのことです。これを合体した「限界効用」は、1単位(この場合はジュースひと口)が増えたときの楽しさや美味しさの変化になります。
 「逓減」も難しい言葉ですが、これは「少しずつ減っていく」ことです。したがってジュースの限界効用の逓減は、「1単位増えたときの(ひと口飲むごとの)美味しさがすこしずつ減っていくこと」になります。
 ジュースの実験では、ひと口目の美味しさは10点で、それがだんだん減っていき、10口目には0点になって、図12のようになるでしょう。


 ひと口目のジュースには大きな驚きがありますが、10口目のジュースにはなんの驚きもありません。
 脳は、新しい刺激にだけ反応するようになっています。同じ出来事が繰り返し起きても、そんなのはたいして重要ではないのです。
 脳の基本的な仕組み(コンビュータでいうOS)なので、ジュースだけでなく、どのような経験でも同じことが起きます。もちろん、お金も例外ではありません。
 日本の大学の調査では、収入は一人あたり年収800万円(夫婦と子どものいる世帯だと年収1500万円程度)、資産は1億円(と持ち家)がビークで、それ以上増えても幸福度は変わらなくなるようです。
 どこで限界効用が逓減しはじめるかは一人ひとりちがいますが、それでも個人資産30兆円のイーロン・マスクが、1億円の資産をもっている近所のお金持ちの30万倍幸せということはないでしょう。
 そればかりか、イーロン・マスクの幸福度は、仕事のストレスとプレッシャーで、好きなことだけしている(遊び人の)お金持ちより低いかもしれません。
  お金の限界効用は一定以上になると逓滅しますが、お金の量は複利でどこまでも増えていきます。その結果、「たいして幸福じゃない大富豪」がたくさん生まれることになったのです。

お金が増えると幸福になるのか

 図13を見て多くのひとが間違えるのが、「お金が増えても幸福度が上がらないのなら、お金持ちを目指してもしかたない」と考えることです。
 でもこれは、ものすごく間違っています。この図の正しい説明は、こうなります。

「限界効用が逓減するまでは、お金が増えれば増えるほど、幸福度はぐんぐん上がっていく」

 貯金が1000円しかないとき、おじいちゃんやおばあちゃんから1万円のお年玉をもらったら、ものすごくうれしいでしょう。
 このように、お金がないときほど、お金の限界効用は大きくなります。がんばってお金を増やせば、より幸福になれるのです。
 でもそのお金がものすごく増えたときに、さらにお金を加えても、幸福度は上がらなくなります(1億円もっているひとは、1万円増えても気にもしないでしょう)。
 子どもには欲しいものがたくさんあります。これが、子どもがお金持ちに理由です。
 お金持ちなら、欲しいものがぜんぶ手に入ります。
 これは間違いではありませんが、限界効用の逓減によって、お金持ちにもすぐに慣れて、楽しさはそれ以上増えなくなってしまいます。
 でも、これを子どもに教えるのは無理でしょう。実際にお金持ちになって、体験してみるのがいちばんです。

「努力の限界効用の逓減」の法則を理解する 【レベル●●】

 お金の限界効用が逓減することを覚えたら、より重要な次のステージに進みましょう。それは「努力の限界効用の逓滅」です。
 ステージ2では、「努力の効果は複利で増えていく」ことを学びました。でも、努力すればするほど上達するのなら、ひたすら努力することで、誰でも大谷翔平になれるはずです。
 でも、そんなことにはなりません。お金と幸福度の関係と同じく、努力の限界効用も逓減するからです。
 だとしたら、がんばってもムダなのでしょうか。そんなことはありません。

努力は報われるのか


 図14では、縦軸を達成度、横軸を努力として、努力がどれくらい報われるかを示しています。これは、2つの大切なことを教えてくれます。

①20%の努力で80%の達成度に到達する。
②80%の達成度を100%近くにするには、ものすごい努力(そして才能と運)が必要になる。

 君が野球やサッカー、あるいはバスケの部活だとして、その仲間を集め、学校のなかから適当に選んだ(経験者もそうでない生徒もいる)チームと試合をすれば、全国大会に出たことがなくても、簡単に勝てるはずです。
 ダンスやバレエ、ピアノなども同じで、先生に習って子どもの頃から練習していれば、みんながびっくりするほど上手に踊れたり、演奏できたりするでしょう。
 どんな分野であれ、20%の努力をするだけで、80%も達成できるようになります。最初の20%は、「努力は報われる」のです。
 しかし、努力の限界効用はここから逓減していきます。達成度が80%を超えると、「努力は(なかなか)報われなくなる」のです。
 野球教室やサッカー教室に参加する子どもは、最初はみんな、ブロ野球選手やJリーガーに憧れるでしょう。バレリーナやビアニストなら、世界的なコンクールで優勝することを目指すかもしれません。
 でもほとんどの場合、そのうち興味を失っていきます。なぜなら、努力が報われないことに気づくから。
 大谷翔平になるためには、大リーガーを目指す世界中の何万人、何十万人のなかで、上位数人に入らなければなりません。これは達成度100%に限りなく近づくことで、ほとんどのひとはその前に脱落してしまうでしょう。

ゼネラリスト戦略

 「努力の限界効用が逓滅する」という法則を、どのように考えればいいのでしょうか。
 これは、2つの戦略が考えられます。
 ひとつは、なんでもできる「ゼネラリスト」戦略で、「20%までは努力が報われる」こと(14のAの部分)に注目します。全体の努力を100とすれば、それを20ずつに分けることで、5つの分野で達成度80%を実現できます。
 スポーツ、音楽、美術、料理、勉強など、なんでも平均以上にできるのを「多才なひと」といいます。これがゼネラリストで、みんなから「スゴいね」といわれますが、どれも一流とはいえません。どんな分野にも、達成度90%や95%の「プロ」がいるからです。
 「なんでもできる」ゼネラリストは、いろんなところで役に立ちます。世の中で成功しているひとの多くは、「彼/彼女に任せておけばとりあえず安心だよね」といわれるような、優等生タイプのゼネラリストです。
 大きな会社を経営するのは「スーバーゼネラリスト」で、どんなことにも80点以上の対応ができる高い能力が求められます。

スペシャリスト戦略

 もうひとつは、特別なことができる「スペシャリスト」戦略で、「達成度80%を超えると努力が報われなくなる」こと(図14のBの部分)に注目します。ほとんどのひとはこのあたりであきらめてしまうのですから、達成度85%、あるいは90%くらいになればものすごく有利です。
 スペシャリストとは、なにかひとつのこと(スペシャル=専門)に特化した専門家で、「(ほかのことはできないけど)この仕事なら彼/彼女にやってもらうのがいちばんだよ」といわれるようになることです。
 ただし、スペシャリスト戦略には大きな問題があります。
 みんなが達成度80%であきらめてしまうのは、それ以上の努力が報われないからでした。それにもかかわらず、達成度90%を目指すためには、「圧倒的な努力」をずっと続けなくてはなりません。
 それなのになぜがんばれるのでしょうか。それは「好き」だからです。
 親が子どもに対して、「プロ野球選手になりなさい」とか、「ピアノでショパンコンクールを目指して」などとがんばらせることはできません(無理にやらせようとすると、最悪の場合、子どもから「毒親」と思われてしまいます)。
 スペシャリスト戦略の前提は、「好きなことしかがんばれない」ことです。そして、子どもがなにを好きになるかを、親が決めることはできません。
 子どもは、自分が得意なこと(友だちのなかで目立てること)を無意識のうちに見つけて、それを好きになります。
 これまでは(とりわけ日本では)なんでも平均以上にできるぜネラリスト戦略でうまくいきましたが、これからはスペシャリスト戦略でないと生き残れないといわれています。
 どんどん賢くなるAIが、達成度80%くらいのことは簡単にできるようになると予想されているからです。

ロングテールの仕事とベルカーブの仕事を学ぶ 【レベル●●】

 YouTuber (ユーチューバー)は小学生の「なりたい職業」で上位にあがる、人気のあるスペシャリストです。では、子どもから「YouTuberになりたい」といわれたら、どのように答えればいいのでしょうか。
 そのためには、先にベルカーブとロングテールの話をしなければなりません。ベルカーブは統計学でいう正規分布、ロングテールはべき分布のことですが、小学生ではちょっと難しいので、図15のように描いてみるのがいいでしょう。


  ロングテールのいちばん端にいるのは、大谷翔平のような「特別なスター」です。そのすこし左には、ブロ野球や大リーグの選手たちがいます。彼らもまた、野球の世界では「選ばれし者たち」です。
 それに対して、もっとも人数の多い左端のショートヘッド(短い頭)には、草野球をしていたり、会社の同好会で野球を楽しんでいるアマチュアがいます。その中間にいるのは、社会人野球の選手や、プロを目指してがんばっている高校球児です。
 スポーツ選手や起業家だけでなく、歌手や俳優、マンガ家や小説家、そしてYouTuberも「ロングテールの仕事」で、これには2つの特徴があります。
 
①いったん成功してテールの端にいくとものすごく有名になる(そして大金持ちになる)。②ほとんどの挑戦者が成功できずに競争から脱落していく。
 
 それに対してベルカーブの仕事は、医者や弁護士、エンジニアやプログラマー、研究者など、「専門家」と呼ばれるような職業で、こちらも2つの特徴があります。
 
①専門家になると平均以上の収入を得られる(ただし大富豪にはなれない)。
②大学や大学院などの学歴があると、専門家になりやすい。
 
 ロングテールの仕事はジャンボ宝くじのようなもので、当たると大きな名声と大きなお金が手に入りますが、ほとんどはハズレです。それに対してベルカーブの仕事は、当たりがたくさんあるものの、当せん金額の少ない宝くじのようなものです。

仕事を成功確率で考える

 これを「努力の限界効用」で説明すると、ロングテールの仕事は達成度99%とか、99.9%以上ないと成功できません。
 甲子園に出るような選手は野球の達成度で上位1%に入るでしょうが、それでもほとんどはプロになれずに、別の仕事につくことになります(たとえプロになったとしても、やっぱりその一部しか成功できません)。
 それに対してベルカーブの仕事は、達成度85%くらいでもそれなりの成功を手に入れることができます。世界的な名医にならなくても、医師という専門職になれば、平均よりもゆたかな生活が送れるでしょう。
 ロングテールの仕事は、成果を出せるか、出せないかがすべてです。どんなに努力しても、三振ばかりの野球選手は、誰も評価してくれません。
 それに対してベルカーブの仕事は時給の高い専門職で、(成果も大事ではあるものの)働いた時間によって安定した収入が得られます。
 子どもは将来に大きな夢を描きますから、ロングテールの仕事に憧れるのは当然です。それに対して、(マンガやドラマに出てくる医者や弁護士を除けば)ベルカーブの専門職のことはほとんど知らないでしょう。
 親としては子どもの夢を応援する一方で、失敗者がたくさんいるからこそ、ロングテールの成功者が輝くのだという現実もどこかで教えなくてはなりません。
 ベルカープの仕事で成功できるのは、だいたい20%くらいでしょう。学校の成績がよければ必ずうまくいくわけではありませんが、その多くが大学・大学院卒の学歴をもっていることも事実です。
 ロングテールの仕事の成功確率が1%(100人に1人)とすれば、ベルカーブの仕事の成功確率はその20倍です。
 YouTuber の成功確率は0.1%(1000人に1人)か、それ以下でしょう。だとすれば、ベルカーブの仕事の成功確率はその200倍以上になります。

「夢を追う」ということ

 もうひとつ重要なのは、「はたらける期間」です。
 スポーツ選手はロングテールの仕事ですが、肉体的な制約から、(三浦知良選手のような例外もありますが)プロサッカー選手が活躍できるのはせいぜい20年で、これは他の競技でもだいたい同じでしょう。
 それに対して医師や弁護士などのベルカーブの仕事は、(105歳まで現役医師だった日野原重明さんのように)健康ならいつまでも続けることができます。
 たとえ毎年の収入が少なくても、はたらける期間が長ければ、生涯の収入は多くなります。

「お金持ちになる」とは、生涯の収入が最大になるように人生を設計することです。

 もちろん、ロングテールの仕事とベルカーブの仕事は、トレードオフ(どちらかを選んだら、もうひとつをあきらめなくてはならない)というわけではありません。
 ロングテールの仕事でうまくいかなくても、ベルカーブの仕事で生きていくとか、ベルカーブの仕事をしながら、ロングテールの仕事で成功するチャンスを探すということもできるでしょう。
 これが、YouTuberになりたい(ロングテールの仕事に憧れる)子どもも勉強したほうがいい理由です。
 ただし、「ミュージシャンを目指す」「ゲーマーになりたい」など、時間資源の有限性から、勉強とのトレードオフが生じることもあるでしょう。
 子どもがこころの底から「やりたい!」と思っていることを、親が否定すると、あまりよい結果にはならないでしょう。それにいまは、「なにをしたらいいかわからない」という若者がたくさんいます。
 だとしたら、それがどんなことであれ、「やりたいこと」が決まっているほうがずっといいかもしれません。
 あと、他人事としていうなら、たくさんの挑戦者がロングテールに挑むからこそ、わたしたちを楽しませたり、驚かせたりしてくれるスターが誕生します。
 数少ない成功者は、膨大な数の失敗者のなかからしか生まれないのです。
 それに、成功する確率だってゼロではないのですから。

 

《こう教えよう》

子どもに「YouTuberになりたい」といわれたら、

「圧倒的な努力をして、それでも成功できるのはごく一部だけど、

ほんとうにやりたいんなら応援するよ」と答えましょう。

 



 

『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?

 ―人生という「リアルなゲーム」の攻略法』

11月27日発売!

目次

はじめに あんな大人になるんじゃないぞ
【この本を正しく使ってもらうために】

ステージ1 なにかを選べば、別のなにかをあきらめなければならない
☑トレードオフを理解する【レベル●】

ゲームにはルールがある/「奪う」と「あきらめる」/
「はたらく」と「借りる」/ズルをする/「交渉する」

【コラム】子どもに「お金はなぜ大事なの」と聞かれたら?

★コスパを学ぶ【レベル●】

★「ギブ」と「テイク」を学ぶ【レベル●●】

お金をギブしてもいいときと悪いとき

★「世界」の仕組みを学ぶ【レベル●●●】
「わたし」は世界の中心

☑「タイパ」を理解する【レベル●】
タイムパフォーマンス/親子の利害は対立する

★友だちの法則を学ぶ【レベル●●●】
「世界」の人数は150人/時間資源の配分問題

ステージ2 お金はどのように増えていくのか
☑複利を理解する【レベル●】

アリ君とキリギリス君の運命/複利は「人類最大の発明」

【コラム】子どもに「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれたら
【コラム】子どもから「AIがあるから勉強なんかしなくていい」といわれたら

ステージ3 楽しいことはすぐに慣れてしまう
☑限界(げんかい)効用(こうよう)の逓減(ていげん)を理解する【レベル●】

楽しさはすこしずつ減っていく/お金が増えると幸福になるのか

☑「努力の限界効用の逓減」の法則を理解する【レベル●●】
努力は報われるのか/ゼネラリスト戦略/スペシャリスト戦略

★ロングテールの仕事とベルカーブの仕事を学ぶ【レベル●●】
大谷翔平はロングテール/仕事を成功確率で考える/「夢を追う」ということ

ステージ4 人生で大事なことはすべてギャンブルが教えてくれる
☑確率的な出来事を理解する【レベル●●】
確率的な出来事と因果的な出来事/統計学のパワー/ゼロサムゲームの世界観

★ゲームのコストを学ぶ【レベル●●】
カジノは必ず得をする
【コラム】子どもに「なぜギャンブルをしちゃダメなの?」と聞かれたら
「ぜったい儲かる」ゲームはぜったい損する
【コラム】子どもに「なぜ約束を守らないといけないの?」と聞かれたら
【コラム】子どもに「なぜ親のいうことをきかないといけないの?」と聞かれたら

☑リスパの法則を理解する【レベル●●●】
勝ったときのことよりも、最悪のことが起きたときのことを考える/ハイリスクに挑戦する

ステージ5 時間には値段がある
☑金利というタイムマシンを理解する【レベル●●】

「いまのお金」と「未来のお金」/タイムマシンでゲーム機を手に入れる
タイムマシンの乗車賃を計算する/お金を貸すひと借りるひと

★「未来の自分」を大切にすることを学ぶ【レベル●●】
【コラム】子どもに「どうすれば成功できるの?」と聞かれたら

☑レバレッジを理解する【レベル●●●】
てこを使ってお金を増やす/よいこともヒドいことも倍になる
【コラム】子どもに「なぜ借金しちゃいけないの?」と聞かれたら

ステージ6 市場(しじょう)でお金を生み出すには
☑市場取引を理解する【レベル●】

キノコと魚の交換(こうかん)/世界をゆたかにするパワー

★ブローカーの役割を学ぶ【レベル●】
ブローカーの報酬(ほうしゅう)/市場はゆたかさを生み出す場所/もっとも大事なメッセージ

★「選択(せんたく)」と「自由」を学ぶ【レベル●●】
ボロ儲(もう)けするブローカー/自由とは選択できること/友だちを選択する

☑アイデアとネットワークの交換を学ぶ【レベル●●】
アイデアを公開する/友だちを紹介(しょうかい)する

ステージ7 はたらくってどういうこと?
☑仕事と報酬(ほうしゅう)の関係を理解する【レベル●】

【コラム】子どもに「なぜお手伝いをしなくちゃいけないの?」と聞かれたら

エントロピー増大の法則/よい習慣をつくる

★なぜお金を払(はら)ってくれるのかを学ぶ【レベル●】
「必要としていないし、楽しくもないこと」にお金を払ってくれるひとはいない/
「お金で釣(つ)って勉強させる」は効果がある?/勉強をゲーム化する

☑人的資本を理解する【レベル●●】
人的資本は3つある
【コラム】子どもに「なぜ大学にいかなくちゃいけないの?」と聞かれたら
小さな失敗では人生は変わらない

★分業で人的資本にレバレッジをかけることを学ぶ【レベル●●●】
分業とは人的資本にレバレッジをかけること/正しいシグナルを発する

☑絶対(ぜったい)優位(ゆうい)と比較(ひかく)優位(ゆうい)を学ぶ【レベル●●●】
人間関係を選択(せんたく)する

ステージ8 ハックする
☑ニッチ戦略を理解する【レベル●】

99%の習慣に従い、1%の習慣を疑え/自分だけのニッチを見つける

★ヒーローテストを学ぶ【レベル●】
クールなハッカーを目指せ/ヒーローがしないことはやらない

★SNS社会をどう生き延びるかを学ぶ【レベル●●】
説明責任とはなにか?/「よい評判を集めること」と「悪い評判を避(さ)けること」

特別ステージ 人生で役に立つ7つの法則
☑これを知っているだけで人生は楽しくなる【レベル∞】

1 100倍の法則
2「奇跡(きせき)は起きない」の法則
3「君は友だち5人の平均」の法則
4「わたしはわたし」の法則
5 トライ・アンド・エラーの法則
6「世界は理不尽(りふじん)である」の法則
7「恵まれてないほうが人生は面白い」の法則

あとがき

 

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