恩田陸(おんだ・りく)
小説家。1964年、宮城県出身。92年『六番目の小夜子』(新潮社)でデビュー。2005年『夜のピクニック』(新潮社)で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞、06年『ユージニア』(KADOKAWA)で第59回日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』(新潮社)で第20回山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞。近著に『鈍色幻視行』『夜果つるところ』(ともに集英社)、『夜明けの花園』(講談社)、エッセイ集『土曜日は灰色の馬』(晶文社/筑摩書房)『日曜日は青い蜥蜴』『月曜日は水玉の犬』(ともに筑摩書房)など多数。2024年3月、取材・構想および連載から単行本の刊行までにおよそ10年をかけたバレエ小説『spring』を筑摩書房より刊行。天才的なバレエダンサーであり、コレオグラファーでもある男性主人公・萬春(よろず・はる)の半生を描いた。本作のヒットを受け、24年夏にはソニーミュージックより作中で描かれるバレエ・プログラムの音楽をコンパイルしたサウンドトラック『spring ballet program soundtrack』が発売。また、本編の登場人物たちの過去や未来を描いたスピンオフ連載「spring another season」を筑摩書房のウェブマガジン「webちくま」にて現在連載中。