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ブラッドランドの検索結果

  1. 手を携えて歩むために

    布施 由紀子

    『ブラッドランド』刊行記念

    手を携えて歩むために

    … 2015年に翻訳出版されたティモシー・スナイダー著『ブラッドランド──ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』が、このほど著者あとがきを加えた新版の学芸文庫としてお目見えする。実質的にはこの春本国アメリカで出版された改訂版ペーパーバックの翻訳…
  2. 「社会政策」としての殺戮

    大木 毅

    『ブラッドランド』刊行記念

    「社会政策」としての殺戮

    …  そうした不安を杞憂に終わらせるためには、素朴ではあるが、まず何が起こったかを直視することが必要であろう。その意味で『ブラッドランド』が、原書増補改訂版の加筆・修正を反映した上で、ちくま学芸文庫に収められるのは有意義であるし、あらたな読者…
  3. ヒトラーとスターリンのはざまで

    布施 由紀子

    単行本

    ヒトラーとスターリンのはざまで

    …ばアウシュヴィッツを連想するが、これらは単なる象徴であり、彼らが犯した大罪のほんの一部にすぎない。スナイダー教授は本書『ブラッドランド』のなかで、はるかに規模の大きな残虐行為のひとつひとつを詳述し、凄惨きわまる全体像を描き出した。  率直…
  4. いまなお繰り返されている文明史問題

    田中 克彦

    『ブラッドランド』刊行記念

    いまなお繰り返されている文明史問題

  5. 声を排して数値が優先される時代に

    武田 砂鉄

    『ブラッドランド』刊行記念

    声を排して数値が優先される時代に

    …らない。多数決が暴走しない為に法規がある。そして個人の言葉もまた暴走を食い止める。でも今は声を排して数値が優先される。『ブラッドランド』が示すのは、個人が言葉を失っていくプロセスである。自分の言葉が溶かされ、薄まり、やがては行動が収奪されて…
  6. シンプルな野蛮

    藤原 辰史

    『ブラッドランド』刊行記念

    シンプルな野蛮

    …スターリンの時代、ナチスとソ連によって幾重にも蹂躙され、1,400万人を超える生命が失われた「流血地帯」である。  『ブラッドランド』に記述される諸事実について、おそらく、それぞれの専門家は言いたいことが少なからずあるだろう。私もそうだ。…