愛のある批評

七海なな、前田敦子、Dr.ハインリッヒ、「丸の内サディスティック」、愛子内親王。人や作品が商品として消費されるとき、そこには抗い、傷つく存在がある。共犯者としての批評のあり方を明らかにしつつ、愛のある批評を模索する新連載。

西村 紗知

西村 紗知にしむら さち

1990年、鳥取県生まれ。東京学芸大学教育学部芸術スポーツ文化課程音楽専攻(ピアノ)卒業。東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻(美学)修了。「椎名林檎における母性の問題」(「すばる」2021年2月号)ですばるクリティーク賞を受賞しデビュー。著書に『女は見えない』(筑摩書房)がある。現在、『文學界』にて「成熟と○○」を隔月で連載中。