ちくま新書

「日本人の英語」の勘違い

1月の新刊『日本人の9割が間違える英語表現100』(キャサリン・A・クラフト著)の「はじめに」を公開いたします。本書の内容の簡潔な紹介です。

 日本に来てから、長い年月が経過しました。この間、インターネットの普及などにより、日本語のなかに多くのカタカナ英語が入り込み、英語に親しみをもつ日本人が増えたようです。
 しかしながら、いまでも変わらないものがあります。それは「日本人の英語」です。日本人の話す英語のなかに、脈々と受け継がれている勘違いが数多く存在するのです。
 それもコミュニケーションに支障をきたすような間違い。ちょっとした文法ミスは、コミュニケーションを妨げる大きな要因にはなりませんが、自分が意図したことが別の意味に捉えられるような間違いは、コミュニケーションを図るうえで小さくない問題を引き起こします。むろん、間違えることそれ自体は悪いことではありません。というか、間違いをおかさずに言語を習得することなどできません。私自身、数多くの間違いをしたからこそ、日本語を話せるようになったのです。
 問題は、間違いを修正していこうとする姿勢です。それがなくては上達も進歩もありえません。
 本書は、日本人の9 割が勘違いしていると思われる英語を俎上にのせ、それをネイティブがどのように感じるかを論じたものです。また、意味や解釈のズレを指摘して、意図したことがちゃんと伝わるように、ネイティブ流の英語に修正して提示してあります。
 あなたが日ごろ犯している間違いや、気づかなかったこともきっと見つかるはずです。英語を学ぶみなさんにとって、本書が役立つことを願ってやみません。
 Happy reading!
 なお、本文中で使っている「ネイティブ」は、nativespeakers of English(英語を母語にしている者)のことですが、日本ではすでに「ネイティブ」が一般的になっているため、この表記にしたがいました。
 最後になりますが、翻訳の労をとってくださったばかりか、数々の助言を惜しまなかった里中哲彦さんに心より感謝いたします。里中さんの、英語と英米文化に対する豊かな知識にはいつも圧倒されます。
 また、本企画をうまく編集してくださった河内卓さんにも深謝の言葉を述べさせていただきます。
 ありがとうございました。

                Kathryn A. Craft

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