『軍艦島 池島 長崎世界遺産の旅』

『軍艦島 池島 長崎世界遺産の旅』
1泊2日で行ける新秘境! ①常磐桟橋から軍艦島まで

廃墟マニアに限らず、上陸希望が後を絶たない「軍艦島」。そして第二の軍艦島として注目度上昇中の「池島」。弊社刊『軍艦島 池島 長崎世界遺産の旅』(文・構成 黒沢永紀/写真 酒井透・黒沢永紀)ではこの2島を1日で巡る究極の産業遺産ツアーを提案しております。その内容をちょっぴりweb上でご紹介しましょう。

潜伏キリシタン関連史跡が世界遺産に認定され、世界から注目を集める長崎。ここに、「第二の軍艦島」と呼ばれ、ここ数年で上陸者が急増している「池島」という新秘境があるのをご存知でしょうか? 21世紀初頭まで操業していたため、設備がすべて残っている、九州最後の炭鉱島です。この島を訪れることで、今は廃墟と化してしまった軍艦島が立体的に浮かびあがり、長崎に遺る世界遺産群とひとつにつながって、日本の近代化や戦時下、そして高度成長期の歴史が見えてくるという、秘境好きはもちろん、教育的にも貴重な島となっております。

そこで、弊社刊『軍艦島 池島 長崎世界遺産の旅』では、池島を中心に、軍艦島と長崎港内の世界遺産群を巡る、究極の産業ツアーを提案しました。しかも旅程はたったの1日! 東京からでも、前日の最終便で入崎し、ツアー終了後に最終の飛行機便で帰れば1泊2日で濃ゆーい秘境体験が可能です! これからの季節は美しい夕日もセットで楽しめるおすすめの時期でもあります(写真はすべて、黒沢永紀・酒井透)。

 

  9:00 常盤桟橋を出港

ツアーは地元の船会社・軍艦島コンシェルジュさんが運営。ツアーガイドは、この本の著者で、軍艦島伝道師の黒沢永紀さんと、元池島島民の森山理保子さん。朝、長崎港を出港し、軍艦島周遊、池島上陸を経て、夕方に長崎港へ戻ります。

長崎港を出港した船はまず港内をゆっくりと航行し、2015年に登録された6個の世界遺産を見ていきます。長崎港は細長く幅が狭いので、湾の中央を航行するだけで、両岸の施設を見ることができるのです。

世界遺産 三菱重工長崎造船所「ジャイアント・カンチバレー・クレーン」。1909年に造られた日本最古の巨大クレーンだ。

 

こちらも世界遺産 三菱重工長崎造船所「第三船渠」(許可を得て撮影)。1905年の竣工以来、船の建造や修理を行ってきた。船は、戦艦武蔵を建造した「バース№2」の前も通過する。
 

9:10 船内で軍艦島・池島を予習

女神大橋を通過すると、一路軍艦島を目指してスピードアップ! 軍艦島までの約20分は、船内でモニターを使った軍艦島のスライドショー。軍艦島の驚きのエピソードの数々を、軍艦島伝道師の黒沢永紀さんが解き明かしていきます。特殊な炭鉱アパートの成り立ちや、戦後の軍艦島が成し遂げた数々の偉業を中心にした話は、このあと実際に見る廃墟軍艦島に命を吹き込むことでしょう。

船内では軍艦島と池島の基本情報を、黒沢さんがレクチャー。
 

9:30 軍艦島周遊&撮影タイム

あっという間に軍艦島へ到着。スライドショーで紹介した施設群を実際にその目で見学。島を一周し、最高のビューポイントを紹介します。ゆっくりと周遊して迫力の軍艦島を体感した後は、外海に出て、いよいよ池島へ!

 

 
 

軍艦島に着いたら、デッキで撮影タイム。映像の最後のほう、左側に見えるのは元祖軍艦島とも呼ばれる中ノ島炭鉱跡。

(つづく)

関連書籍

永紀, 黒沢

軍艦島 池島 長崎世界遺産の旅 (単行本)

筑摩書房

¥1,980

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