私のはじめての本『リッチウーマン』に興味をもってくださって、ありがとうございます。
今回、自分がこの本に書いたメッセージや考え方を、最高のタイミングで日本の皆さんにお届けすることができたと自負しています。なぜかって? それは、今の世の中が、女性にとって、母親や祖母、曾祖母の頃とはまったく変わってしまったからです。とくにお金や女性の経済的な幸福に関係するルールが変わりました。
私は、日本の女性は芯が強くて、まわりの人に元気を与える力を持っていると確信していますし、これは個人的な意見ですが、彼女たちが未来の日本を形作っていくだろうと考えています。
『リッチウーマン』を刊行したことは、リッチダッド・カンパニーにとっても私個人にとっても、ひとつの大きな節目となりました。私は、女性が自分の経済状態に責任を持ち、お金と投資の世界を理解できるように、女性に教育を提供し、彼女たちを応援することに情熱を注いでいます。
「リッチウーマン」のメッセージの基本は、「金持ち父さん」の使命と同じで、「人々のお金に関する幸福度を向上させること」にあります。また、この本では、とくに女性がよく経験する経済的なテーマや問題についてストレートに語っています。
私も世界のいろいろな国を訪問していますが、「リッチウーマン」のメッセージが、南アフリカからオーストラリア、ニュージーランド、インド、ポーランド、メキシコ、韓国、カナダ、米国にいたるまで、広く世界の女性たちの共感を呼んでいることがはっきりわかります。そして、世界中の女性をつなぐ共通の絆があるように私には思えるのです。
「リッチウーマン」のメッセージは、女性にはファイナンシャル教育が必要だということについて女性の自覚をうながすだけでなく、自分の経済的な目標や夢をかなえられるように、互いに応援し、励ましあう、地球規模の女性のコミュニティを醸成するようになっています。
私は、女性はお互いから学ぶのがとても上手だと思いますし、「リッチウーマン」のネットワークは、女性同士が学びあい、成長し、互いを応援するうえで最高の場を提供しています。私たちが学ぶには強力なお手本が必要となりますが、皆さんに、まず自分でやってみることをお勧めします。学び、行動し、自らが経済的自由の模範となり、自分が何を学んだかを、日本や世界中の女性たちに教えてあげてください。
女性は誰でも自分の中に「リッチウーマン」を持っていると、私は信じています。それは、お金に関して賢くなって、その実りを自ら手にする女性のことです。自分の経済状態に責任を持っている女性を見ていて本当に素晴らしいと思うのは、彼女たちの自尊心が飛躍的に高まっていることです。
経済的に自立できると思ったとたん、女性の自信は急上昇します。自分のセルフイメージが良くなると、夫やパートナー、子供や家族、知人たちとの対人関係も良くなることが多いのです。これには計り知れない価値があります。
「お金は人生で一番大事なものではない」と言う人が大勢います。私もそう思います。でも、お金は、人生の大事なものすべてに影響を与えています。それには、例えば教育や健康、対人関係や生活の質などがあります。私は、お金とは、ひとりひとりの女性が理解しなければならない生活のための技術だと思います。
『リッチウーマン』は、私自身のありのままの物語です。はじめはお金や投資についてまったく知識がなかったけれど、ファイナンシャル教育を受け、実生活の中で試行錯誤を繰り返すことによって経済的に自立した、ひとりの女性の話です。
「リッチウーマン」の世界に乾杯!……そこは、精神的に豊かで、人生経験に富み、常に経済的に裕福な世界です。皆さんが「リッチウーマン」として素晴らしい成功を収めることを願ってやみません。