私は、すでに高校生時代から定義に憧れていました。定義するという行為は、神の業だと感じていました。例えば、数学では、定理は定義によって導かれます。定義をするのはすごいこと、いつか自分も定義をしてみたいと思っていました。そして、この度念願かなって、『定義』という本を出すことができました。
12月に刊行された齋藤孝先生の『定義』。高校生から「定義」することに憧れていた、という著者の思いがつまった一冊です。「定義」にふれることで、今まで見えなかったものが見えてくるはず。こんな風に読んでみたらどうでしょうという著者からの提案もあります。PR誌『ちくま』から転載します。