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国家議事堂の地下通路は○○につながっている⁉――国会議員の「職場」
『国会議員の仕事』より本文を一部公開!

マンガ家から国会議員に転身して二年。法律ってどうやって作る?どんなところで働いている?などなど、国会議員の仕事について、リアルな体験談を交えながらマンガとともに解説する『マンガでたのしく! 国会議員の仕事』より本文の一部を紹介します。

国会議員の職場はどんなところ?

 ここでは、国会議員のよりリアルな姿をお伝えするために、職場環境やともに働く仲間のこと、待遇などについて深く掘り下げてお話していきたいと思います。国会議員というと特別な働きかたをしているように見えるかもしれませんが、多くの会社員のように職場の仲間がいたり、守るべき様々なルールの中で働いています。

 まず国会議員の職場についてです。「国会議員なんだから、国会議事堂で働いているんじゃないの?」と思われる人もいるかもしれませんが、多くの仕事は議員会館の中にある事務所で行います(国会議事堂と議員会館は近くにありますが別の建物です)。

 具体的には下の図のような部屋が事務所として割り当てられ、主に国会に挑むための下準備やレク(「レクチャー」の略で、法案や政策について官僚から説明を受けたり議論をしたりすること)、業界関係者からのヒアリング・陳情(国などに意見や要望があるとき、実情を説明して、何らかの措置を求めること)、事務作業などを行います。

 たとえば以前、とあるアニメ制作会社の経営者やアニメーターをお招きして、クリエイターたちの待遇や、賃上げについて意見を伺ったことがありました。これがヒアリングです。実際に働く人たちの生の声や課題を聴くことで、国会議員の自分に何ができるか頭をひねることも重要な仕事の一つです。

 もしこれを読んでいるみなさんにも自分が働く業界の問題や、学校の問題、そのほか政治を動かすことで解決できそうな問題があれば、ぜひ国会議員や地元議員に相談してみてください。私の場合、アニメ、ゲーム、マンガをはじめとするコンテンツ産業や、限りお話を聴くよう努力しています。

 ちなみに議員会館と国会議事堂は地下でつながっていて、国会に行く時はこの地下通路を使います。そこでは、ときおりテレビでもクローズアップされるような有名議員を見かけることも……。まだ一期目の新人議員からしたら、歩くだけでも緊張してしまいます。

 また議員会館にはコンビニや歯医者などもあります。私は利用したことありませんが、「国会健康センター」という名のスポーツジムや保育所もあるそうです。忙しく、なかなか自由時間の取れない議員や秘書、国会職員などの関係者にとってはきっとありがたい存在なのでしょう。

 働いている場所の雰囲気をつかんでいただけたでしょうか?



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